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21世紀の高専柔道を目指して

4年でOBになりました清水です。

七大戦では、お忙しい中、遠くまではるばると応援にきてくださった上、大量の差し入れまでしてくださり、本当にありがとうございました。

感謝の気持ちを申し上げればきりがありませんし、うまく言葉にできないということもあるので、あえて普段通りに書き始めさせていただきます。

 

「お前はチームのムードメーカーだから、部の雰囲気を盛り上げてくれ」

以前、松原部長からありがたいお言葉をいただきました。

後からよく聞くと「お前(みたいなおバカなやつ)は・・・」だったらしいのですが(笑)

 

「選手の結果がよくなかったときこそ、応援している人が盛り上げてあげるべき。取り役が取れなかったときに応援が静かになるのはよくない。」

「怪我して練習できないときこそ、声を出して練習を盛り上げるべき。練習できなくて申し訳ない、と黙っているのは、場の雰囲気を盛り下げてよくない。」

などといったことを言い続けてきた僕は、今年の七大戦では最上級生ということもあって、とにかくやりたい放題声を出していました。

すると、レセプションで「清水さんの応援よかったです」という言葉を他大の後輩からかけてもらえたり、「応援はよかった。でも対戦校のOBとしては、コンクリに詰めて海に沈めてやろうかと思った」などと、他大の某OB(七帝最凶の外見と噂される)の方からもお褒めの(?)言葉をいただくことができたりしました。

 

「相手の弱いところに自分の強いところをぶつけて勝つんだ」

柏崎先生によく言われていることです。

相手の土俵ではなく自分の土俵に引きずり込むことが重要、ということだと思います。

僕達は、基本的に柔道弱者です。

そうした柔道弱者達が柔道強者達に対抗するには、自分達の土俵である「勉強する、工夫する、頭を使う」という武器を十分に発揮することが大切なのではないでしょうか。

応援の件に関しても、普段の練習の件に関しても、試合でのコンディショニングに関しても、筋トレに関しても、部員の獲得に関しても、予算の獲得に関しても、頭を使って、プラスになることはどんどん取り入れていけばいいのではないでしょうか。

 

こういうこと(主に科学的知見を・・・ということを)をいうと「でも柔道は違う」と反論する人がよくいます。

しかし、本当に柔道は違うのでしょうか。

東海大学、国士舘大学、日本体育大学といった強豪校の武道学科のカリキュラムを調べてみると、どこにも必ずスポーツ科学の科目があります。

科学的な知見に基づいた工夫というものが柔道にも必要だからこそ、こういう強豪校のカリキュラムにも取り入れられているのではないでしょうか。

 

というかむしろ、科学的知見に詳しいはずの東大で、逆に科学的知見に対する無知な状況がよく見受けられます。

「プロテインは飲まない主義だ」といった発言もありましたし、「緊張することは悪くない」といって試合前に過度の緊張状態に置かれていた後輩もいました(逆U字曲線について書いたプリント配ったことあるのにsweat01)。

去年、東北大に負けた後、北大に惨敗した東大ですが、試合の合間に栄養補給がほとんど行われていませんでした(僕もとっていませんでした)。

試合が終わってすぐには「東北大戦での敗戦を引きずってしまった」などと、気持ちの面からの反省しか出ませんでした。

しかし、(スポーツ)栄養学の本を読んでいるときに「筋グリコーゲン」という項目を読んでいて「そういえば去年、試合の合間に栄養とってなかった」などと、栄養面での失敗にそのときになってはじめて気づきました(今年はその反省を踏まえ、みんなちゃんと栄養補給をしていました)。

「柔道は・・・」と言いますが、柔道をやるのは人間なので、人間のからだのしくみにはさからえないはずです。

栄養(炭水化物とか)なしで動ける人間はいませんし、栄養(たんぱく質とか)が不足していては体はできません(そして、1日のたんぱく質摂取量を食事で確保するのは困難です)。

当たり前のことをやっていないと、上手くいかないのは当たり前です(この点、寺田先輩や張といったムキムキな方々は、栄養摂取に関してかなり徹底されていました。この2名の活躍で、栄養面に関してはだいぶ改善された気がしますが、まだまだ改善されていないことがあるかもしれないので、引き続き要研究だと思います)。

頭を使うためには、情報をどんどんインプットしましょう。

他大学を見習うのもいいですし、スポーツ科学系の本を読むのもいいですし、柔道以外のスポーツに目を向けるのもいいでしょう。応援に関しては、六大学野球における応援部の応援がとても勉強になります(東大が負けてるときでも、応援で盛り上げて勝利を目指しましょう、という大変熱い応援がすばらしいです)。

普段の勉強も役に立つと思います。

たとえば心理学では、どうやったらやる気が出るかなどといった研究もありますし、理系の人達は力学を応用してみるのもいいでしょう。柔道に直接関係ない分野でも、その方法が役に立つことがあります。「比較」といった方法は勉強ではまさによくやる方法ですね。

 

高専柔道時代の人達は、数式を使って、三角絞めはどういう角度で入ったら最も効果があるか、などといったことを考えていたそうです。

高専柔道の時代よりもずっと学問が発達し、情報も手に入れやすくなった21世紀において、そういう状況を活用しない手はないと思います。

 

また、最近いろいろと大変な日本柔道界ですが、柔道界に迎合するのではなく、「勉強」の専門家と言われる僕たちが違った視点を提示することは、柔道界への貢献につながるかもしれません。

 

 

…と、偉そうに、いろいろと言いたい放題言って申し訳ありません。

前々から書きたかったことなのですが、試験や試合があってなかなか書けませんでした。なんで今こういうことを書くかというと、OBになったら口出しをしたくありませんが、4年間で思ったことはきちんと後輩につたえなければいけないと思うので、この場を借りて書かせていただきました。長くなってしまったので今回はここまでにしておきます。また今度ちゃんとした(してないかもしれませんが、比較的ましな)挨拶を書きます。批判があったら遠慮なくどうぞ。

Comments:2

松原隆一郎(部長) 12-06-24 (日) 3:03

という清水君の報告ですが、学生レセプションで清水が床にのたうち回った件では、他大のみなさま(とくに主催の九大さま)、ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。

しょーがない奴だと今回も思いましたが、しかし東北大戦、超強豪の三浦選手に当たった清水君は、こっぱみじんに吹き飛ばされるかと思いきや、案に相違して六分間、堂々と戦い抜きました。正直、ちょっと感動しちゃいました。というか、かなりかっこよかった。

のたうちまわった彼と同一人物とは信じられない。

万人がかっこよくなれる七大戦は、素晴らしいな。

清水君、お疲れ様。四年間、楽しかったぜ。

清水 12-06-24 (日) 9:43

松原先生
こちらこそ、4年間ありがとうございました。
東大の部員が技をかけたときに「効果、効果!!あ、効果なんてなかったか」と先生が叫んだ姿は大変印象に残っております。
他の格闘技に詳しいせいか、先生はたまに柔道的には珍発言をされました(ネタにしてすいません)。
ただ、その他のこと(格闘技をはじめいろいろと)に関しては、部員の誰もが足元に及ばないほど豊富な知識をもっていらっしゃる上、人脈も広く、東大柔道部にたびたび専門家を紹介してくださいました。専用道場の件も先生のお力あってのことだと思います。
七帝柔道部出身ではないにせよ、こうした松原先生の姿こそ、だれよりも七帝柔道家らしいのではないかと思います。
強くなるためにできることはやろうと書きましたが、専用道場をつくってしまおうなんて発想も、力も、僕にはありませんでした(というか、先生以外誰にもなかったと思います)。
後輩達は、松原先生の姿をぜひ見習ってください。

あと、レセプションでのことを謝罪する場を設けてくださって、本当にありがとうございます。
上手いこと文章に組みこめなかったので。

レセプションでは、泥酔して皆様(特に九大の皆様)には多大なご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
また、会場設営から宿への案内、当日の進行、レセプションの準備まで、あらゆることをしてくださった九大の皆様、本当にありがとうございました。

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